隊員はどうなる?

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 ドイツ政府は、安倍政権と同じように憲法(基本法)解釈を変えて、北大西洋条約機構(NATO)の領域以外への海外派兵を可能にしました。アフガニスタン戦争では「後方支援」に参加しましたが、戦闘で55人の死者がでました。(2014.5.30)ドイツは戦後制定した憲法(基本法)で侵略戦争を禁じており、1990年東西が統一されるまで、NATO加盟国の領域内だけに出動できるというのが、政府の統一見解だったのです。
 しかし、1991年に湾岸戦争がおき、派兵しないことにアメリカから強い批判がでたのです。当時のコール政権はNATOの領域以外にも派兵できるための条件をつくることを国際公約し、憲法の解釈を変更しました。94年連邦憲法裁判所もドイツ軍のNATO領域外派遣を合憲とする判決をだしました。
 アフガン戦争への参加は、国際治安支援部隊(ISAF)として、アフガン復興や人道支援の手助けのために平和維持を目的に派遣されたはずでしたが、本格的な戦争にまきこまれてしまいました。
 精神的な負担も大きく、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者は2004年には1000人でしたが2013年には1423人となりました。
 2009年には、アフガニスタンでドイツ部隊の誤った空爆で民間人70人が死亡し、加害者となってしましました。

当時、アメリカ(ブッシュ大統領)は、「ショー・ザ・フラッグ」(日の丸を見せよ:訳し方がいろいろありましたが)とアフガニスタン戦争時にせまり、イラク戦争では「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」(地上部隊を送れ)とせまりました。


日本の自衛隊は?

 アフガニスタン戦争(2001年~)、イラク戦争(2003年~)派兵特別措置法では活動場所は「非戦闘地域」に限定していたはずでした。
 しかし実際はロケット弾による攻撃を14回23発も受けました。航空自衛隊の輸送機はミサイルに狙われ、警告システムが作動し、機体を急旋回、急上昇、急降下させる命がけの回避行動をとっていたようです。


自衛官の自殺者数


 日本の自衛隊員も例外ではなく、アフガニスタン、イラク戦争から帰ってきた自衛隊員の自殺者が国内平均の9~18倍となっています。亡くなった隊員は「戦死」と言えるのではないでしょうか。

 戦争法案(安保法案)が成立した場合、「必ず戦死者がでる」と首相官邸でイラク派兵を仕切っていいた柳沢協二・元内閣官房副長官補は警告しています。(「朝日」3/21)

アメリカの兵士は?

 アメリカでは、アフガニスタン、イラク戦争の帰還兵200万人以上のうち60万人が心的外傷後ストレス障害(PTSD)をわずらい、1日平均22人、年間8000人もの自殺者が出ているのか実態です。
戦場で命を奪われるという恐怖、そして、無実の民間人の命を奪ったことに対する罪悪感が、PTSDの原因とされています。
日本の若者を戦地に派兵し、「殺し殺される」「殺さなければ殺される」状況がうみだす心身へのキズは生涯にわたりはかり知れないものとなるでしょう。

「われわれが罪のない民間人を殺していることは、憎しみの感情を高ぶらせ、テロやISのような組織を刺激しているだけだ」
2015年11月18日、アフガニスタンやイラク戦争で無人機操作に関わった4人のアメリカ空軍の元兵士が、オバマ大統領に公開書簡を送りました。元兵士の一人は「パリを攻撃したような人たちが生まれることを防がなければならない。われわれが彼らの正当性を認めている」と語りました。
 

カナダ軍の兵士も

 アメリカの同盟国でであるカナダは、アメリカが2001年から始めたアフガニスタン戦争に参加しました。カナダ軍は2002年から2014年にかけてアフガニスタンに駐留し、158人の戦死者がでています。
カナダの全国紙「グローブ・アンド・メール」の情報開示請求により公開された内容によると、現役兵士の自殺者は53人、退役軍人は6人。今年になって4人の現役兵士が自殺し、任務中の自殺者は6人だったことが公表されました。
(2015.11.2 同紙・電子版)

2016.1.22 現役兵士54人、退役軍人8人に修正
 自殺の原因にもなるPTSDを患って障害者手帳を受け取っているカナダの退役軍人は14,372人のうち、アフガニスタン戦争に従軍したのは3,578人で、この人数はカナダ軍のアフガニスタン派遣兵士全体の約9%となります。


資料・書籍

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戦争は兵士たちの身体を無慈悲にかつ無意味に破壊する。
失明、火傷、四肢切断・・・・・
本書はイラクで米軍兵士たちの身体がどう破壊されたかを詳細に描いている。
自衛隊の派兵の可能性について語るひとたちに、まず読んでほしい。 内田 樹  (帯より)

デイヴィド・ファンケル著

亜紀書房

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妻たちは、「戦争に行く前はいい人だったのに、帰還後は別人になっていった」と語る。

「彼らは、爆弾の破裂による後遺症と、敵兵を殺したことによる精神的打撃によって自尊心を失い、悪夢を見、怒りを抑えきれず、眠れず、薬物やアルコールに依存し、うつ病を発症し、自傷行為に走り、ついには自殺を考えるようになる。そうなったのは自分のせいだ、と彼らは思っている。自分が弱くて、もろいからだと思っている・・・」
  デイヴィド・ファンケル著  帰還兵はなぜ自殺するのか p381

亜紀書房

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 2004年に発足した反戦イラク帰還兵の会(IVAW)。「イラクからの即時無条件撤退」等を掲げ行動を開始しました。2008年3月、「冬の兵士」と題した公聴会を開催しました。

『この戦争で起きていることが人々の耳に届かない限り、同じことが起こり続け、人が死につづけます』
『私たちはテロリストと戦っていると教えられました。ところが、本物のテロリストは私だった』  反戦イラク帰還兵の会

 DVDもあります。 「 冬の兵士 序章1 」で、検索すると、ユーチューブで部分的ですが見ることができます。ユーチューブから直接検索しても、 冬の兵士序章1 を見つけられます。

岩波書店

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 本書が皆さんにとって、紛争の現場を知る手がかりになり、海外で戦争に加担する、加害者になるということの現実を、現場のリアリティを通して考える一助けになれば幸いです。
 

帯より

そもそもの「積極的平和主義」とは?  本来の提唱者は 用語集

合同出版

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 ー韓国は 集団的自衛権の名のもと、米軍支援のため戦闘部隊をベトナムに派兵し、5000人近い戦死者と一万人以上の負傷者、そして数万人の枯葉剤被害者を出す大きな犠牲を払った。― (帯より)

旬報社

映像:資料等



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NHKのスタンスはありますが、現場のことがわかるかと思います。
     
  日本の自衛隊 「イラク派遣 10年の真実・その光と影」
     NHK・クローズUP現代 2014.4.16放映

NHK・クローズUP現代 2014.4.16放映「イラク派兵 10年の真実・その光と影」
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28人が自殺 真相! 戦場に行った自衛隊
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年間6500人の自殺者 米軍が抱える“深い闇”
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ドキュメンタリー映画の予告編です。なまなましい映像が最初にでてきますので注意を
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「ヒトラーに学べ」とは何か ニュースステーション 2016.3.18放映
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